
水道管の破裂は自分でも修理できるの?
水道管が破裂してしまうと、天井や床が水浸しになったり、庭に水たまりができたりと、どんどん被害が広がってしまうため、被害が広がる前に適切な対応が必要です。
しかし、焦って誤った対処をしてしまうと、さらに状況が悪化する危険性もあるので注意しなければいけません。
そこで今回の記事では、水道管破裂の原因や見極め方、応急処置の方法、そして修理業者に依頼する際の注意点を徹底解説します。急なトラブルでも落ち着いて対応できるよう、事前に知識を備えておきましょう。
水道管が破裂する3つの原因

水道管が破裂する原因は様々考えられますが、主に3つの原因が代表的です。
原因1:経年劣化による水道管破裂
水道管の寿命は10〜15年が目安です。長期間使用し続けていると金属部分が腐食したり、亀裂が入ったりと経年劣化する可能性があります。
経年劣化が原因で水道管の内部にかかる水圧に耐えられなくなると、水道管が破裂することがあります。特に、古い配管や金属管を使用している場合は注意が必要です。
原因2:凍結による水道管破裂
寒冷地や気温が急激に低下した際に、配管内の水が凍結し体積が増加することで水道管が破裂することがあります。特に、屋外や日陰に設置されている配管は凍結のリスクが高いため、保温チューブや断熱材を巻きつける対策が有効です。
また、翌朝の気温が氷点下を下回る予報の場合は、夜間少量の水を流し続けることでも凍結を防ぐ効果があります。
原因3:地震による水道管破裂
地震が原因となる水道管破裂も多い原因の1つです。地震の揺れによる衝撃で水道管の接続部が外れたり、亀裂が生じることがあります。
地震直後に目立った破損がなくても、微細なずれや亀裂が後に破裂を引き起こすことがあるため、大きな地震の後には、水道メーターの動きや配管の状態を確認することが重要です。
水道管の破裂を見極める5つのポイント

水道管が破裂する前兆を見極めることは困難ですが、破裂しているかどうかを見極めることはできます。ここでは5つのポイントで解説します。
ポイント1:天井や壁、床かの水漏れ
天井や壁にシミができたり、クロスが剥がれたりする場合、水道管の破裂が疑われます。特に、天井から水が垂れてきたり、壁紙が変色している場合は注意が必要です。
また、床が常に湿っている、カビが発生するなどの兆候も見逃さないようにしましょう。こうした異変が起きている場合は、室内の配管が破裂している可能性が高く、放置するとさらに被害が広がります。
ポイント2:蛇口からの水の出が悪い
蛇口を開けたときに水量が通常より少ない、または水圧が低下している場合も、水道管が破裂している可能性があります。
特にシャワーやキッチンの蛇口など、複数箇所で水圧が低下している場合は、水道管が破裂している可能性が高いので、すぐに確認しましょう。
ポイント3:雨の日以外でも庭に水たまりができる
庭や敷地内に雨の影響がないにもかかわらず水たまりができている場合、地中の水道管が破裂している可能性があります。
この状態を放置すると、地盤の沈下や隣接する施設へ被害が広がる可能性があるため、水たまりが消えない場合や、広がりが見られる場合は特に注意が必要です。
ポイント4:地面から水が湧き出ている
地中に埋設された水道管が破裂すると、地表に水が湧き出ることがあります。これは配管が完全に破裂していることを示しており、早急な対応が必要です。
水が噴き出している箇所が確認できたら、まず水道の元栓を閉めて、被害が広がらないように対処しましょう。
ポイント5:水道を使っていないのにメーターが動いている
水道を使用していないのにメーターが動いている場合、どこかで水漏れが発生している可能性が高いです。
特に、目に見えない壁や地中に埋設された配管での破裂が原因であることが多いです。見えないところで水道管が破裂していると、水道代が無駄にかかるだけでなく、被害が広がる恐れもあります。
水道管が破裂した時に自分でする応急処置2選

水道管が破裂した際、すぐに修理業者を呼ぶことが理想ですが、対応までに時間がかかる場合もあります。その間に被害が拡大するのを防ぐため、自分でできる応急処置を行うことが大切です。
ここでは、すぐに実践できる2つの方法をご紹介します。
応急処置1:水道の元栓を閉める
まず最初に行うべきなのは、水道の元栓を閉めて水の供給を止めることです。元栓は、戸建て住宅では敷地内の道路側、マンションやアパートでは玄関近くのメーターボックス内にあることが一般的です。元栓のハンドルを右に回すことで水を止められます。
これにより、漏水や破裂箇所からの水漏れが収まり、被害を最小限に抑えられます。万が一のために、水道管の元栓の場所と止め方を事前に確認しておくと、緊急時に迅速に対応できます。
応急処置2:破裂箇所を塞ぐ
水道管が破裂した際の対処法として、破裂箇所を自分で一時的に塞ぐこともできます。ホームセンターなどで販売されている補修用テープを使うのが望ましいですが、手元にない場合はタオルや布を巻きつけ、ガムテープなどで固定することで代用できます。
この方法で一時的に対処することで、水漏れが抑えられるだけでなく、破裂箇所への異物混入も防げます。ただし、この方法はあくまでも一時的な対策のため、早急に専門業者へ修理を依頼してください。
要注意!水道管の修理は「水道局認定業者」しかできない工事がある

水道管の修理や交換は、水道局から指定を受けた認定業者にしか行えない作業が多くあります。これは、水道法により工事の安全性と正確性を確保するために定められています。
例えば、給水管の引き直しや配管の大規模な交換作業などは、認定業者でなければ対応が認められていません。
非指定業者に依頼すると違法行為となるだけでなく、修理後に再度問題が発生するリスクもあります。依頼前に業者が水道局の指定を受けているかを確認しましょう。
住宅の種類や破裂箇所ごとの正しい依頼先

水道管が破裂した場合、修理を依頼する先は住宅の種類や破裂した箇所によって異なります。適切な依頼先を選ばなければ、修理が遅れたり余計な費用がかかることもあります。
ここでは、戸建て住宅や分譲マンション、賃貸物件での正しい依頼先について詳しく解説します。
依頼先1:戸建ての場合は「水道業者」
戸建て住宅の場合、破裂箇所が専有部分であることがほとんどです。専有部分の水道管修理は、住宅所有者自身で手配する必要があります。
水道局が指定する認定業者に依頼することで、法律に則った安全な修理が行えます。認定業者は水道局のホームページや窓口で紹介を受けられ、中には、24時間対応可能な業者もあります。
依頼時には、破裂箇所や状況を詳しく伝え、見積もりを取ることを忘れないようにしましょう。事前に修理の流れや費用を確認しておくことで、トラブルを回避につながります。
依頼先2:分譲マンションの専有部分は「水道業者」
分譲マンションの場合、専有部分の水道管破裂は戸建て同様、個人の責任で修理を依頼する必要があります。専有部分とは、基本的に住人が日常的に使用する部屋内の配管部分を指します。
ただし、専有部分と共有部分の境界はマンションごとに異なるため、明確な範囲が分からない場合は管理会社に確認しましょう。
マンションの専有部分の修理は、水道局指定の認定業者に依頼します。特にマンションの構造上、配管が壁や床の中に隠れていることが多いため、専門的な技術を持つ業者に対応してもらうことが重要です。
状況を写真に撮って業者に送ると、スムーズに対応してもらえます。
依頼先3:分譲マンションの共有部分や賃貸物件は「管理会社」
分譲マンションの共有部分での破裂や、賃貸物件での水道管破裂の場合は、管理会社や物件のオーナーが修理を手配します。共有部分は主に、建物全体で使用される廊下や階段などの配管部分を指し、その修理費用は管理組合や管理会社が負担することが一般的です。
賃貸物件では、水道管の破裂について直接業者を手配する前に、必ず管理会社や大家に連絡しましょう。
物件によっては、特定の業者と契約している場合があり、勝手に業者を手配するとトラブルにつながる可能性があります。修理費用についても、通常はオーナー側が負担しますが、破裂が住人の過失によるものであれば、一部または全額を求められる場合があります。
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※ただし、今回解説した給水管から蛇口への配管工事や修理は対応外ですので、予めご了承をお願いします。