水道工事とは?3つの分類や業者選定の5つのポイントをわかりやすく解説

水道の豆知識

水道工事は私たちの生活に欠かせないインフラ整備の一環です。一口に「水道工事」と言っても、工事内容や担当範囲は水道工事の分類によって異なることをご存知ですか?水道工事には公共の水道工事、分岐点水道工事、水道局指定業者が行う工事の3つの分類があり、それぞれ適切な業者選定が必要です。

しかし、水道工事の種類や業者の選び方について詳しく知っている方は少なく、いざ業者選定のタイミングで困っている方が多いです。

そこで今回の記事では、水道工事の3つの主要な分類と、信頼できる業者を選ぶための3つのポイントをわかりやすく解説します。

水道工事とは?3つの分類

水道工事には公共の水道工事、分岐点水道工事、水道局指定業者が行う工事の3つの分類があります。ここでは、それぞれの工事の概要や違いについて解説します。

分類1:水道局が行う公共の水道工事

市区町村が運営する水道事業は、税金で提供される一般的な行政サービスとは異なり、水道料金によって経営される独立採算制です。

この料金は、建物や施設の修繕・維持管理費、人件費や光熱費などの運営費用に充てられます。

水道事業には、水道水の供給や下水処理だけでなく、水源整備、水質管理、浄水場やポンプ場の運転、配水管の更新・修繕、災害対策など多岐にわたる活動が含まれます。

水道工事として一般的にイメージされる道路を掘り起こして行う水道管工事は、水道局が行う公共事業の一部に過ぎません。

分類2:水道局と水道局指定業者が行う分岐点水道工事

道路に埋められた水道管の漏水や破裂は、水道局の公共事業として修繕されます。しかし、家庭内での漏水やトイレの詰まりは、水道局指定業者の「指定給水装置工事事業者」に依頼する必要があります。

これらの境界は「水道メーター」で区分されており、道路下の配水管は水道局の所有物、そこから家庭内に引き込まれた給水装置(※1)は各家庭の所有物とされています。

多くの水道局では、水道メーターから道路側のいわゆる「上流」の給水管や止水栓については、自宅敷地内であっても無料で修理を行いますが、芝生やタイルの下など容易に掘削できない場所は例外となる場合が多いです。

一方で、水道メーターから住宅側のいわゆる「下流」の給水管や水栓は水道工事店が有料で対応します。

※1:給水装置・・・道路の配水管から分岐して設置された給水管と直結する給水用具のことです。これには止水栓や水栓が含まれ、有圧のまま給水できる用具を指します。ホースのように簡単に取り外せるものは含まれません。

分類3:水道局指定業者が行う水道工事

水道局指定業者が行う水道工事は「上水道工事」と「下水道工事」に分かれます。

水道メーターから下流側の給水装置の新設、改造、撤去、修繕工事などの「上水道工事」は、各自治体が認定した水道工事店の「指定給水装置工事事業者」が工事を行います。

一方で、キッチンやトイレ、お風呂、洗濯機などで使った水の排水に関する水道工事を「下水道工事」と言い、こちらも各自治体が認定した水道工事店の「排水設備指定工事店」が工事を行います。

水道局指定業者の中にも、上水道工事を行う「指定給水装置工事事業者」と下水道工事を行う「排水設備指定工事店」というように、水道局が指定する工事内容が異なるため、業者選定の際には十分に注意しましょう。

「水道局指定業者以外」でも対応できる水道工事

水道工事は基本的に「水道局」か「水道局が指定した業者」でしか行えません。

しかし、蛇口のパッキンやシャワーヘッドなどの「給水装置」以外の器具を交換するという軽微な作業の場合は、水道局指定業者でなくても対応可能です。

水道局指定工事を無許可で実施するのは違反行為

無資格業者が配水管や下水管のルート変更や分岐を勝手に行うと、罰則や罰金が科せられる可能性があります。これにはDIYでの給水管の移設や増設も違法です。

万が一、無資格工事で公共設備を破壊した場合、復旧費用を請求されることもあります。DIYがブームになっていますが、水道管は適切な業者に依頼しましょう。

水道局指定業者が持つ資格とは

水道局指定業者が持つ資格は、主に以下の4種類が挙げられます。

・給水装置工事主任技術者

・排水設備工事責任技術者

・管工事施工管理技士

・水道技術管理者

1つずつ解説します。

資格1:給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者は、給水装置工事業者に必須の資格で、自治体の指定工事業者になるための条件にもなっています。

この資格者は実際の施工ではなく、技術管理や指導が主な役割で、工事は有資格者の管理下で無資格者も可能です。

資格2:排水設備工事責任技術者

給水装置工事主任技術者が家の中に入る水の工事を担当するのに対し、排水設備工事責任技術者は家から出る下水の工事を担当する資格です。

排水設備はキッチンやトイレから公共の下水道に流すための設備を指し、その新設、撤去、メンテナンスが排水設備工事に含まれます。

資格3:管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、上水道・下水道、空調、ガス、吸排気などの配管工事を管理できる資格者です。

給水装置工事主任技術者は給水装置の工事を専門に管理するため、例えばエコキュートの設置にはこちらの資格が必要です。

一方、空調設備の工事は管工事施工管理技士が対応します。500万円以上の工事には建設業許可が必要で、建設業許可の要件として管工事施工管理技士の資格が求められます。

資格4:水道技術管理者

水道技術管理者は、水質検査や施設基準の維持管理に関する資格で、安全な水の提供に責任を負います。

水質や設備に問題が生じた場合は、水道技術管理者が給水の停止を判断します。水道技術管理者の資格がなくても水道工事は可能ですが、水道技術管理者が設置されて初めて給水装置が正式に水道として使用されます。

水道工事業者を選ぶ3つのポイント

水道工事業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意して選びましょう。

ポイント1:水道局指定業者である

業者選定において最も重要なポイントは、対象の業者が水道局に指定されているかどうかを確認することです。水道局指定業者は、市区町村のWebサイトで一覧が公開されているので、依頼をする前に確認しましょう。

無資格業者による工事は、施工不良や法的問題を引き起こすリスクが高いため、指定業者に依頼することが重要です。

ポイント2:豊富な工事実績や確かな技術力がある

工事実績が豊富であれば、様々な状況に対応できる経験とノウハウを持っていると判断できます。工事実績はWebサイトに公開されていることが多いですが、Webサイトで公開していない場合は、問い合わせてみましょう。

技術力を判断するポイントとしては、過去の施工事例や顧客のレビューを参考にすることをおすすめします。

ポイント3:工事内容や見積書の説明が丁寧

信頼できる業者は、工事の詳細や費用について透明性を持って説明してくれます。

見積書には工事内容、使用する材料、工期、費用の内訳などが明確に記載されていることが多いです。また、疑問点や不安点がある場合は積極的に問い合わせることで、親身になって説明してくれる業者かどうかを判断しましょう。

大阪の水道工事は「Aiken」へお任せ

AIkenは大阪府堺市を拠点に高槻市、茨木市など関西全土で水道引き込み工事を行っている水道局指定業者です。

Aikenの前身企業は、堺市で50年以上も続いた老舗水道工事店で、そのノウハウはAikenに引き継がれています。

さらに、全国30万世帯以上の施工実績のある大手水道工事会社出身のメンバーも在籍しており、老舗企業のノウハウと大手水道工事会社の技術力を兼ね備えた上で、良心的な価格で水道引き込み工事を行っています。

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